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依頼
今日の依頼は、1件
棚から数枚の依頼届を引っ張り出し、ただ見つめる
犯罪経歴、個人情報書など履歴書が机一面に散らばる
産まれてすぐの赤子ばかりをさらう連続犯
遺体や死んだ様子は確認は今だされていない
証拠写真には、鳥の羽。もしこれがコウノトリなら、言い伝えは破棄だな
「春太、妖書を」
「はい、こちらに」
パラパラとめくり調べてみると、そういう妖怪は数人存在する
見つけた。これだこれ
「姑獲鳥だな」
「姑獲鳥?」
死んだあと埋葬された妊婦が変化したもので、それもまた1つの妖怪だ
死してなお、赤子を想う気持ちはまだ強くあった
なので妖怪になっても、他人の赤子をさらい、愛でるか食べるか。
人の不幸は蜜の味ってやつだ
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