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ごほんっと咳払いした後、改めて。
私は、『稲荷神』という
18歳とまだ若いが、こう見えて強さでは誰にも負けない自信がある
名は薺。なずなと読む
見た目はほぼ人間と変わらないが、力の差では断然、神勝ちだ
世界には数万の御社を設けている
最近の仕事は主に、犯罪経歴、レベル5の妖怪をその場で始末している
なので依頼は1日に1件か来るか来ないか。
来ない方が断然いいんだけどね
けど、もし今日みたいに依頼が来たときは、必ず仕留める。
で、さっき私の事を吹っ飛ばした犯人は。
「すっげーでかい報告があるんだって、それで焦ってたら、あはは!」
あはは、じゃないでしょうが。
過ぎたことだしもういいけどさ・・・
この男の名は、伏見美嘉
彼も神?と聞くのは、失礼だよな
美嘉は神ではないが、奇人と呼ばれる名の有名な奴だ
古い友人とでも言おうか
普通の狐は、白。だが、美喜は黒狐の子孫なのだ
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