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姑獲鳥は、歌っていただけで、まだ赤子は食べていなかった
赤子は大きな木箱の檻に閉じ込められている
ここから見えて赤ちゃんたちは5人
その中で1人の赤子は、人間の赤子だった
人間界にまで行って連れ去らってきたのか。
「春太、夏葵」
4人は私の首飾りや耳飾りにもなることができる
なので依頼の時にはこういう形で連れてきているのだ
名を呼べば、しゅんっと音を立てて2人は私の手の中に収まる
両手剣をまとった私は構える
神にしか使えない力の術は、5回使えば死ぬが。
存在する限りの、術は大体マスターしていた
「赤子はすでに私のものだ」
奇麗な声で言う姑獲鳥は、ギンッと私達を睨みつける
「美喜、頼んだ」
「うぃ!」
とうっと岩から飛び降りると、一瞬で姑獲鳥の体に細くて固い鎖を
グルグル巻きにしてしまった
「痛いと思うぞ、歯食いしばれ」
逃げれないようにするにはこうするしかなかった
泉のナイフで姑獲鳥の右翼を折ってしまった
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