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そして最後に私のとどめは。
「なずないけーー!」
「なずな!」
しゅっと横に冬華だけをしまい、1本1斬り、春太の短剣を構える
「祓え給い、清め給え・・・・」
ぐっと剣に力を入れる
「神かむながら守り給い幸さきわえ給え」
「斬」
ズサッーーーーー
「今回の依頼結構簡単だったなぁ」
「ああ、早く帰って報告に行かないとな」
ザッザッザッと砂浜を歩いて、姑獲鳥のところにかがむ
そっと右翼に触れてみると、スーッと自然に涙が出てくる
『ごめんね。ごめんね。』
「辛かっただろ。ごめん・・・・」
妖怪の過去に干渉できるのも、神の力の1つで
その人に触れれば、死んでいても生きていても分かるものだ
『ありがとう』
この姑獲鳥はきっと、私達に刃向うことに対して、抵抗していた
この姑獲鳥は、実の子どもを産んですぐに死んでしまったらしい
今頃この姑獲鳥が生きている人間でここに居れば、ちょうど、そうだな。
その娘は私達と同じ18頃の女の子だったんじゃないだろうか
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