27人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねぇ、爽にいちゃん。私、どうしたらいいのかな。涼介に気持ちを伝えるの、もう遅すぎるのかな」
一瞬目を丸くしてから、爽にいちゃんは優しくほほ笑んだ。
「やっと気が付いたんだ」
「うん……」
「遅すぎるなんてこと、ないと思うよ。千里ちゃんが素直な気持ちを伝えてあげたら、多分、涼介も素直になれるんじゃないかな」
「そっか、今からでも、素直になっていいんだ」
「もちろん」
爽にいちゃんの笑顔を見ていたら、勇気が湧いて来た。
そうだよね。今からでも遅くなんてない。遠回りしてしまったけど、涼介に、ちゃんと伝えてみよう。
最初のコメントを投稿しよう!