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「私、ずっと涼介のことが好きだったのかも」  小さくつぶやいた。 「ん?」  涼介が聞き返してきたけど、「な、なんでもないっ」改まって言うのは恥ずかしくてごまかした。 「そろそろ爽にいちゃん出発しちゃうよ!」 と、私はカウンターの方に歩き出した。  爽にいちゃんのことを好きってずっとずっと思い込んでいて、本当の自分の気持ちに、気が付いていなかった。  私が本当にずっと幸せでいてほしいのは……。
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