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そういうところが、たまに優しかったりするから、困惑してしまう。
意地悪なことを言ってきたと思ったら、こういうところがあったり。涼介のこと、いまだによく分からない。
「母さんたち多分、まだかまだかって俺たちのこと待ってるぞ。早く帰るか」
「そだね、早く帰ろ」
私たちは、小走りで家まで帰った。涼介と走っているうちに、もやもやが少し消えていった。
爽にいちゃんに一番近いのは私。だから大丈夫大丈夫!
あんなに小さいころに約束してるんだし、今日はその記念すべき日なんだから。そう思うと、だんだんわくわくに変わっていった。
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