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爽にいちゃんに、手をふったまま固まってしまう。
「ちょっと、千里、生徒会長知り合い?」
奈央が目を丸くした。やっぱり言っておけばよかったと後悔する。奈央は、爽にいちゃんのこと気に入ったって言っていたのに。
知り合いなのを隠していたの、どう思われるだろう。私はますますパニックになってしまった。もう、頭が真っ白で口も開かない。
どうしよう……。目に涙が浮かんでくる。
その時、教室でガタンっと大きな音が響いた。
音がした方を見ると、涼介がなぜか椅子から転げ落ちている。
クラスメイトたちは一斉に私から涼介に目を移した。
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