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次の休みの日。奈央は本当に私の家に遊びに来た。  爽にいちゃんには、奈央が来ることを言っていない。爽にいちゃんは、土曜日の昼は出かけていることが多い。 そして今日は土曜。奈央が私の家に来る頃、隣に爽にいちゃんはいないだろうなと予想していた。 奈央には悪いけど、仕方ない。あんまり、奈央には爽にいちゃんに近づいてほしくなかった。私ちょっと性格悪いのかもしれない。  ピンポーン、玄関のチャイムが鳴る。 「奈央、もう来たんだ」 出てみると、奈央の恰好に驚いてしまった。 「えっ奈央その恰好は……」 「へへ、大人っぽいでしょ」  肩を出した花柄のブラウスに、ぴたっとしたデニム。奈央のスタイルのいい体が強調されている。 おまけに、髪をゆるくアップしてのぞいてるうなじは、私が見てもなんだかどきどきする。  雑誌から出て来たモデルみたいだった。 「あれ、もしかして、お化粧もしてる?」 私がたずねると、奈央は嬉しそうに答えた。 「うん。メイクは趣味なんだよねー」  目元がきらりとしていて、唇はつやつや輝いている。こうしていると、奈央は高校生には見えなかった。私よりもいくつも年上のお姉さんに見える。
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