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「あれ、うちのクラスの子たちじゃん」  奈央が手をふると、向こうも気づいてやってきた。 「何してるの?」 「買い物してたけど終わったところ」  奈央が答えていると、集団の後ろの方に見慣れた顔が見えた。涼介だ。 涼介、女の子たちと遊んだりするんだ。そういうこと、しないと思っていた。もやっとする。 「これからカラオケなんだけど来るー?」  聞かれて、どうする、という風に奈央と顔を見合わせる。 「いこっか」  本当は気がすすまないけど、断るのも角が立つ気がしてとりあえず行ってみることにした。涼介は、こういう遊び、好きなのかな。知らなかった。涼介は私に気が付いているはずなのに、何も言ってこなかった。
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