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小さいころからずっと、私は隣に住む爽にいちゃんに憧れていた。小学生のときも、中学生のときも。 だけど、爽にいちゃんは、私のこと全然女の子としては見てくれない。多分、妹みたいに思っている。だから、高校生になったら、爽にいちゃんと同じ高校に進学して、ちゃんと告白しようってずっとずっと思っていた。 「二人とも、入学式なんだから遅れるなよ。俺は先に行くから」  爽にいちゃんは、自転車にまたがるとさっさとこぎはじめた。 「えっ! 爽にいちゃん、一緒に行かないの?」 「俺は生徒会長だから先に行かないと。それじゃ、また後で」  目を細めて笑うと、爽にいちゃんはあっという間に出発してしまった。 「えーショック。一緒に登校できると思ってたのに」 「爽にいは忙しいんだから、一緒に登校できるわけないだろ」  涼介が呆れた顔をしている
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