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人格形成
その日以来、私はいかにして「人を怒らせないか」「嫌われないようにするか」を考えながら、過ごしてきました。
幼稚園の頃も、一番強いガキ大将の側について、機嫌を取りながらいつも一緒に行動しました。
小学生の時も、クラスの一番ケンカの強い人や面白くて人気のある人と仲良くなって、クラスでの存在を維持しました。
あとは、なるべく人を笑わせられるように、バカになることも練習しました。
相手を笑わせていれば、まずケンカにはならない。
怒られることもなければ、嫌われるどころか、むしろ好意をもってくれることもある。
そうやって、流行りのお笑い芸人さんや番組、ドラマ、ゲーム機などの情報を揃え、いつも周りに最新の話題を提供するようにしていました。
無論、宿題や課題は率先してやりましたし、校則・規律も真面目に守りました。
その努力の甲斐あって、小・中・高校と、ほとんど怒られずに、好かれもしないが嫌われもせずに、生き抜くことができました。
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