4人が本棚に入れています
本棚に追加
例題①手をつなぐ
題名 高校生の恋愛問題集
(前置き)
高校時代を充実したモノにしたかったと思うのは、
もう既に高校生活を終え…学生生活を遥か昔に思う私だけでしょうか?
勉強を頑張るのも良いし、スポーツに打ち込むのも良いしね。
でも恋愛もしたかったよね。
そんな私を含む…気持ちは高校生達に贈る物語のはじまり はじまり~☆
(本文)
是道秋人(これみち あきと)は高校2年生…。
1年生の時は陸上部で頑張ったが…
思うように結果が出ず…
何かイヤになってしまったらしい。
半年で部活を止めてから、今は帰宅部だ。
幼馴染みに大澤朋美(おおさわ ともみ)という
ちょっと可愛い女子がいて…
秋人と同じクラスで席が秋人の直ぐ後ろだ。
秋人
「朋美~☆ 数学の宿題忘れたんだ。 見せてくれ~☆」
朋美
「うん☆ 良いよ。 帰りに たい焼き1個ね☆」
秋人
「ああ☆ 助かったよ、朋美は数学得意だもんな。 ちょっと教えてくれよ。」
朋美
「幼馴染みの よしみで良いけどさあ…
付き合ってる訳じゃないのに…良いかなあ☆」
秋人
「朋美~☆ 何を心配してるんだよ? 俺とお前の仲じゃないか、なんなら たい焼き2個にしても良いぜ☆」
朋美
「だからさあ……年頃の男と女がさあ…
どこかで一緒に勉強する訳じゃん…。」
秋人
「大丈夫だって……襲ったりしないからさあ。
何を心配してるか…分からねえよ。
じゃあ…さあ、10歩譲って『付き合う』って事にしたら…どうよ?」
朋美
「その『10歩譲って』っていうのが気に入らないけど……まあ良いわ。
じゃあ『お試し恋愛』っていう事にしてと…
問題集の例題は私が作ってくるわ。」
秋人
「ああ…任せるよ。」
朋美は超真面目な性格だから…先生の指導をよく守るから成績も良い。
しかし、その超真面目が秋人の思いの及ばない所まで達していたとは……誰も知る由も無かった。
最初のコメントを投稿しよう!