例題①手をつなぐ

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例題①手をつなぐ

題名 高校生の恋愛問題集 (前置き) 高校時代を充実したモノにしたかったと思うのは、 もう既に高校生活を終え…学生生活を遥か昔に思う私だけでしょうか? 勉強を頑張るのも良いし、スポーツに打ち込むのも良いしね。 でも恋愛もしたかったよね。 そんな私を含む…気持ちは高校生達に贈る物語のはじまり はじまり~☆ (本文) 是道秋人(これみち あきと)は高校2年生…。 1年生の時は陸上部で頑張ったが… 思うように結果が出ず… 何かイヤになってしまったらしい。 半年で部活を止めてから、今は帰宅部だ。 幼馴染みに大澤朋美(おおさわ ともみ)という ちょっと可愛い女子がいて… 秋人と同じクラスで席が秋人の直ぐ後ろだ。 秋人 「朋美~☆ 数学の宿題忘れたんだ。 見せてくれ~☆」 朋美 「うん☆ 良いよ。 帰りに たい焼き1個ね☆」 秋人 「ああ☆ 助かったよ、朋美は数学得意だもんな。 ちょっと教えてくれよ。」 朋美 「幼馴染みの よしみで良いけどさあ… 付き合ってる訳じゃないのに…良いかなあ☆」 秋人 「朋美~☆ 何を心配してるんだよ? 俺とお前の仲じゃないか、なんなら たい焼き2個にしても良いぜ☆」 朋美 「だからさあ……年頃の男と女がさあ… どこかで一緒に勉強する訳じゃん…。」 秋人 「大丈夫だって……襲ったりしないからさあ。 何を心配してるか…分からねえよ。 じゃあ…さあ、10歩譲って『付き合う』って事にしたら…どうよ?」 朋美 「その『10歩譲って』っていうのが気に入らないけど……まあ良いわ。 じゃあ『お試し恋愛』っていう事にしてと… 問題集の例題は私が作ってくるわ。」 秋人 「ああ…任せるよ。」 朋美は超真面目な性格だから…先生の指導をよく守るから成績も良い。 しかし、その超真面目が秋人の思いの及ばない所まで達していたとは……誰も知る由も無かった。
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