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君が出発する日の朝、空港まで会いに行った。 「僕は惨めだ。こんなところまで来て…、君を追っかけて、情けない男と思うかもしれない。 でも、僕は…きっと君を見つける。どこにいたって、どんな人ごみの中だって、君を見つけてみせる。 だから…だから、別れない!」 君は泣いていた。 僕はぎゅっと抱きしめた。 人目を憚らずに。 地味な僕にとって、そんなことをするのは初めてだった。 あれから2ヶ月。 まだたったの2ヶ月だけだけど、すでに君が恋しいよ。 …そうだ、君に逢いに行こう。 ロンドンの街を歩く君を見つけたら…。 もしも見つけたら、一本路地に入ってキスをしよう。 そして、君との想い出を更新しよう。 君が僕を、僕が君を忘れないようにするために…。
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