372人が本棚に入れています
本棚に追加
/324ページ
「理玖は甘さ控えめのお菓子がいいかも。
いっそのことお弁当でも作ってあげたら?」
「そ、それはさすがに…」
まだ出会って間もない女にお弁当を作られても、気持ち悪いと思うかもしれない。
お菓子くらいがちょうどいいのである。
「えー、じゃあお菓子作ってあげてからお弁当?」
「そんなの迷惑かもしれないよ」
「理玖がそんなこと思うわけないでしょ。
あんな優男なんだから」
や、優男って…御坂くん、中学の頃はたくさん琴葉にいじられていたのかな。
御坂くんのことだ、苦笑いするだけで終わっていたのかもしれない。
「で、でも私はお菓子にします!」
「えー、つれないなぁ。
まぁ気が変わる前に作りなよ?」
「わ、わかってるよ」
日にちが空いてしまえば、どうしてお菓子を作ってきたんだと思われるかもしれない。
そのため今日か明日にでも作って渡そうと思った。
最初のコメントを投稿しよう!