主人公原口匠の異世界農家を目指す

「 主人公原口匠の異世界農家を目指す」
序章篇異初世界のゲート
儂の名前は原口匠。ご近所の人達から匠爺の愛称で呼ばれていた。前世の儂が若い時代、努めていた仕事を一生懸命働いて、そして６０歳で努めていた仕事を定年を迎え、暫くは自宅や近所の人達と共に体を動かし健康な体作りに努めていた。そして月日が流れ匠爺が９０歳になり天国からのお迎えが来てしまった。1つだけ匠爺の未練を残したまま・・・
「あぁ、とうとう儂にお迎えが来てしもうた。まだやりたい事があったんじゃが」
と、匠爺が心の中で思った瞬間、匠爺の目の前が真っ暗になってしまったので匠爺は驚いて、
「何事じゃ!全く辺りがみえん様になってしまった。はて?何かあんな所に黒電話なんて置いてあったじゃろうか?懐かしいのぉ〜」
と、匠爺が見た先には白い光に照らされていた黒電話が机の上にポツンと置かれています。その時、机の上に乗っている黒電話がけたたましい音で『ジリリリーン』と鳴り、匠爺が鳴っている黒電話の受話器を取ります。
「 えーもしもし?原口匠さんですか?」
「はい、そうですのじゃ」
「私は貴方に質問をする部署です。これから貴方にいくつかの質問をしてもよろしいでしょうか?」
「はいよろしいですのじゃ」
「はい分かりました。じゃスタートしていきますね。最初の質問です。貴方のやりたい事、未練を残している物を教えて下さい」
「儂の残している未練は農業をやってみたい事ですのじゃ」
「ふむふむ分かりました。続けて第2問貴方は異世界で野菜作りをやってみたいですか?」
「はい異世界で野菜作りや色々な事をやってみたいですのじゃ」
「じゃ最後の質問です。貴方は、何歳ぐらいまで若返りたいですか?」
「うーんそうじゃのぉ〜!１９歳ぐらいまで若返りたいのぉ〜!」
「分かりました。以上で質問は終わりとなります。お疲れ様でした」
「え?もう終わりかの?」
「はい無事に質問が終わりまして今、貴方の相談員を決めていますので少々お待ち下さい」
　　　　　　暫らくして・・・
「お待たせしました原口匠様。これから若返り、異世界のゲートを通ってもらいます。そして異世界のゲートを抜けたら、貴方の師匠・相談員の利島源さんに合って下さい」
「分かりましたのじゃ」
「じゃ、異世界での生活楽しんでくださいね!」
「ツーツーツー」
と、相手との電話が終了したと同時に足元から光が強まっていき匠爺を包み込みます。
「何じゃ、この光は?あれ?そう言えば言葉や体全体が若返ったぞ!ありがたや」
と、若返った匠は異世界のゲートの前にいます。
「さてこの前世ともお別れか!色んな事をして来て苦い事もあったけどいい前世だった。今までありがとう。じゃそろそろ異世界に行ってみよう。 一体どんな場所に出るのか楽しみだ」
と、異世界のゲートがゆっくり開きます。匠は『よし』と異世界のゲートに足を踏み入れます。

　　異世界とはどんな場所なのでしょうか?