御幸右京という男

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 どんなに触れ合い絡み合っても、先に判断進まない。  辛いです。  苦しいです。  大事な人の心の声、聞けたらいいのにーー。 †††  静かに眠るみちるの頬が濡れていた。保が優しく拭う。 「お前、いじめ過ぎだ」  コットンケットでみちるの白い肩を覆いながら保は星児を軽く睨み付けた。星児はハハと笑いながらタバコをくわえる。 「仕方ねーだろ。それが俺のやり方なんだからよ」 「タチ悪ぃ」
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