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「夫婦の営み中だ。ガキはあっちに行ってろ」
同じαなのにこの男と何が違うというのだろうか。
「あっ・・・っん‼」
一際甲高い声があなたの唇から溢れ落ちた。男がその汚ならしいモノをズボズボとあなたの後ろの蕾へと埋め込んでいく。
「このΩは俺のだ。お前には渡さない」
「拓真さん、だめ・・・」
半分意識が飛んでいたあなた。ようやくボクの存在に気が付き、手をグーにし男の胸をポンポンと押したが、男はびくともせず、更に腰をグイグイと進めた。
「しっかりと繋がっているんだ。逃げられる訳ないだろ。違うかサクラ⁉️」
快楽という名の甘い罠に、あなたの口からはや喘ぎ声しか出ない。発情期を迎えていなくてもΩはやはりΩ。
「や・・・ああ・・・っ」
ふと脳裏に10年前のことが過った。
父に辱しめを受けながらも怪しく淫らに微笑むあなた。男を虜にする魔性は天性のものなのかもしれない。
ボクもそんなあなたに魅了され、夢中になった。
父の身代わりに、あなたに囚われたのはボクのほうだ。
きっとこの男も同じ。
「もっといっぱいついて‼」
あなたの白くて華奢な脚が男の腰に蛇のように絡み付く。
「あぁ・・・、そこ・・・」
あなたの淫らな声に煽られて、男の腰の動きが更に激しくなった。
ヌチュ、ヌチュ。双臀をくねらせ、上下させる度に蕩けた蜜肉が男の陰茎に吸い付き妖しい音を立てる。
濃密な交合を見せつけられても、なぜか冷静でいられる自分が怖かった。
ちょうどその時、足元に落ちていたスマホが鳴り出した。
『永原さんの携帯でしょうか!?ワイズ法律事務所の・・・』
「すみません。父は今、手が離せないので、ボクで良かったら」
拾って代わりに出ると、にわかには信じられない事を聞かされた。
くくく思わず失笑した。こんなことがまさか本当に起こるとは。
これでようやくあなたを手に入れられる。
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