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窓の外に目を遣ると優しい雨が降っていた。 「ーーんっ・・・未来・・・ここは⁉」 「オトミ湖だよ。パパが一度行きたいって言ってたでしょう」 やっと目を覚ましてくれたあなた。丸一日寝ていたからか焦点が定まらず視線が宙をさ迷う。 「ちょっ、ちょっと‼未来‼」 一糸纏わぬ姿で赤い拘束台に手首を括りつけられて座っていることにようやく気が付き狼狽えまくるあなた。大きく開脚させられその状態で足首も固定されているから当然ながら動けない。小振りな性器も、可憐な蕾も隠すものがないから当然ながらすべて丸見えで。 耳まで真っ赤になりながら、モジモジするあなたがとても可愛くて仕方なかった。 あなたが暴れても痛くならないように手枷と足枷に柔らかい布を挟んだ。 「好きでしょ、そこ」 今は通販で何でも手に入るから便利だよね。 「未来、何で⁉」 そんなに驚かなくてもいいのに。びくびく震えて。怯えるあなたの顔も色っぽくて、ますますそそられる。 「パパの運命の相手はこのボクだよ。赤い糸で繋がってるのに、裏切ったでしょう⁉父みたいなゲスな男に抱かれて随分と気持ち良さそうだったね。ねぇ、知ってる?あの男、四才年上の妻がいるんだよ」 さぞかしまた驚くだろうと思ったけれど、意外にもあなたは冷静だった。 「役立たずのΩでも出来ることあるでしょう。子供が出来ない彼の奥さんの代わりに、子供を産んであげようと思ったんだ。ごめんね、未来」 謝罪の言葉と共に、一筋の涙があなたの頬を伝う。 「裏切るような真似をして・・・み、未来‼」 悲鳴じみたあなたの声が部屋の天井にこだました。うーんと羽虫のうなるような音に、あなたは涙を堪え、唇を噛み締めた。 「どう⁉気持ちいいところにあたってる⁉」 屈辱に目を腫らしながらも、健気にもぶんぶんと首を振るあなた。 可愛いその仕草に、ますますそそられもっと虐めたくなった。 3段階あるスイッチを一気にマックスにした。 「ひぃーー‼あぁぁ・・・ーー」 蜜のように甘いあなたの嬌声は、もうボクだけのもの。うっとりとしてほくそ笑んだ。 「未来、お願いだから、抜いて‼」 必死に懇願するあなた。ますます可愛い。 「じゃあ、誓ってくれる?ボクのモノになるって」 涙を流しながら、喘ぎ悶えながら、小さく頷くあなた。 ボクだけのΩ。唯一無二の番。 頤を掬い上げると、うっとりとした眼差しで見詰め返された。柔らかなその唇を奪うと、黒目がちの瞳に微かに欲情の炎が灯った。 「未来、何か変。体が、体が・・・」 言わなくても分かるよ。誰も本能には敵わないから。 ボクもいつまで理性を保てるか分からないし。 「もう少し、後ろを解したら、ボクのをあげるね」 窓を打ち付ける雨の音に、あなたの顔が歪む。 「パパ、そんな顔しないで」 「だって」 肩を震わせてしゃくりあげるあなた。 「梅雨もいいものだよ」 額に、目蓋に、鼻先に唇を這わせた。 「・・・うん、そうだね・・・」 ようやく笑ってくれた。 「未来・・・・」 「何、パパ?」 「ーー好き・・・」 ボクもパパが好きだよ。 「じゃあ、抜くよ」 垂れ下がっているコードをそぉーと引き抜いた。 さぁ、今度はボクを満足させる番だよ。 覚悟はいい⁉
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