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『8月24日』
強引な誘いの飲みに行ってから3日目…
1996年8月24日土曜日…
この日は、戻ってから指名をくれるおじ様と同伴出勤で、野球観戦の約束をしていて、東京ドームに行きました…
プロ野球ではなく、社会人野球の都市対抗野球…
おじ様の会社の野球チームが出場との事で、お店の女の子も一緒に行く約束をしていたけど、彼女が来れなくなり、おじ様と東京ドームへ…
水道橋の駅の改札を出てから、妙な感覚がありました…
『彼がいる』
ドームに行く事も伝えてないし、彼が来るとも聞いていない…
なのに…感じる『彼』…
東京ドームシティーに入ると、更に強くなる感覚…
『ここにあの人が絶対にいる』
土曜日の東京ドームシティー…こんな人ごみの中、見付けられる訳がない…
ドームの中に入る列に並んでても感じる…
ドームの中に入ると、更に強く…
結局、会う事は無かったけど、あんな感覚は初めてでした…
試合は、負けがわかる結果で、試合終了前にドームを後にして、おじ様にお寿司をご馳走になり、
『次は絶対に寿司食わせるから』
と言ってた彼の言葉を思い出してました…
店におじ様と一緒に出勤…
おじ様を見送った後、客が入ってきました…
出禁になってるから行けないと言っていた『彼』でした…
後1時間で閉店だから、目の前にいた私を指名で入っていいかと社長に言って入店…
あの時感じた感覚は、会えたから感じたのかと思っていたら…
『寿司に誘うのに、店の名刺しか貰ってないから連絡先聞きにきた』
そんな話出しから、話を聞いていたら…
彼…『今日、休みなのに仕事で野球観に行って疲れてさぁ』
まさか!?と思いながら
私…『プロ野球?』
彼…『違う。都市対抗野球って社会人野球。』
やっぱりあそこに居たんだ!!
そう思って、行った時間を聞いてみたら、入れ違い…
他愛のない話をしながらも、教えろと言われた連絡先を教えました…
きっとこの時には、彼の事が好きになっていたと思うけど、まだ自覚はしていなかった…
連絡先を聞くと、1時間も経たない内に帰った彼…
いつ連絡するとかの約束は何もしませんでした…
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