永亮と僕とサッカーと

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 !?  男の手は、そこでようやく硬直した。 (つ、付いてるッ!)  慣れ親しんだブツが、そこにはあったのだ!  途端に、女子高生(と、今までは思っていた!)が、大声で叫んだ。 「皆さん! この中に痴漢がいます! 気を付けてくださーい!」  男は慌てて手を引っ込め、素知らぬ顔をした。  しかし、初めての失態だ。  冷汗が、滝のように流れる。  次の駅で、男は逃げるように電車を降りた。  そして、それを確かめたニセ女子高生の少年は、にんまりと笑った。 「ざまぁみろ!」
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