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で、当たり前のようにナツオは午後6時半を回ってもやって来なかった。裏門の前でいらつきながら、遠くに聞こえる祭囃子を聴いていた。周りを見ながらナツオを探す。6時半と言えど外は明るいが、皆神社に出払っているのか辺りに人が見当たらない。いつも活気のある学校の静けさは、俺の孤独感をより強くした。
左肩がぽんと叩かれたのは、腕時計が6時45分を指した時だった。
「おっせぇよ!!」
怒りに任せて振り返ると、そこには狐の面を被った浴衣姿の女の子が立っていた。
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