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リルダリア王国王都では、裕福な層とそうでない層の貧困の差が激しかった。 なかでも、全てをかけるソウルゲームが流行っており、敗者は全てを奪われる、そしてこれは父親がソウルゲームで負けた1人の女性の物語。 1、淡い雨 雨がかなり降っていて、アメリアはため息を着いた。 今日こそは美味しいご飯を買ってくると父親に言われ楽しみにしていた。 アメリアは戸口を叩く音に 「お父さん、おかえりなさい」 そう言いながら戸口を開ければ知らない男性が立っていた。 「あの、何か」 震える声でそうつむぎ出せば男性は 「君が、アメリア・アルネリウスで間違いないかな?」 そう言いながら男性はアメリアに 「君のお父さんは、帰ってこない、ソウルゲー厶に敗北したからね、そして、君も、知っての通りソウルゲームの回収品となる、君はこれから、勝者の元で暮らすのだ、優しくして貰えるといいな?」 その言葉にアメリアは悲鳴をあげた。 「いやよ、いやいや、」 そう言いながら2・3歩後退りすれば 「連れて行け、おっと、丁重にな、傷でもつけたらあの方にお叱りを受ける」 そう言いながら他の男性の手が伸びてきたのでアメリアは慌てて逃げ出した。 「お父さん、お父さん、どこなの?」 必死に逃げているうちにソウルゲームの会場にたどり着く。 息を凝らして中に入ればそこはきらびやかな夜の世界だった。 成人前のアメリアはこんな所があるなんてと思えば螺旋階段の大広間の先テーブルでやたら豪華にかけている人を見つけた。 「bet、1万」 その言葉に歓声が上がる。アメリアは意思を決すると男性に近ずいた。 後ろの方で見ていれば男性が視線に気が付き 「どうかした? 俺の顔に何か?」 そう言いながらマジマジとアメリアを見てから 「アルネリウスの娘か? なんの用」 その問いかけにアメリアは俯くと 「私にソウルゲームをさせてください、その、お父さんに勝った人からお父さんを救いたくて」 そう言いながら男性の言葉を待った。 「君は、回収品なのか、なら、話すことは何もない、ディーラー、受付にこの子を」 そう言いながら少し考えた顔をすると 「ディーラー今の注文はキャンセル、それと、ゲームの参加をさせたい、彼女が勝てば、戦利品回収のキャンセルと父親の開放かな、俺が勝ったその時は、彼女を俺の戦利品として回収の上書きで」 そう言いながらアメリアに空いている席を指さすと 「ソウルルール適用、彼女にソウルチップ1枚を」 そう言いながらアメリアが席に着いたのを見て微笑んだ。 「俺の名前はフレアよろしく、えっと」 「アメリアです、よろしくフレアさん」 そう言いながら目の前の1枚の 青い大きなチップを見つめた。 「さ、やろうか? ってソウルゲームも何もプレイは初めてかな?」 そう言いながらアメリアに微笑むと 「ソウルゲームは色んなゲームをチップをかけて争う、ただし、負けた場合は金とソウル、どちらかの支払いを求められる、 君は、今回、金はないからソウルということになる」 説明を受けてアメリアは頷いた。 フレアが 「では、数あるゲームの中からシンプルにコイントスと行こうか?」 ディーラーがコインを1枚取り出すと 「では、betを」 そう言いながらながら待つので アメリアは 「表、bet1枚」 と答えた。 フレアは 「では、裏でbet20枚」 そう、フレアが出したコインは通常のコインだったのだ。 アメリアは 「ずるい、私はソウルコインなのに」 そう言いながら頬を膨らませると 「わかった、掛け金変更、bet1枚」 そう言いながら差し出したのは ソウルコインだった。 アメリアが驚いた顔すれば 「そこまで、」 そう言いながらコインを弾いた。 弾かれたコインが裏で落ちればアメリアは青ざめた顔をした。 「勝者、フレア」 そう言いながらフレアがアメリアのコインを見つめると 「ディーラー、回収よろしく」 その言葉と共にアメリアの手をディーラーがとったのでアメリアが逃げようともがけば 「大丈夫、彼は、いい人だよ」 ディーラーに言われてアメリアはフレアを睨みつけた。 「君は今日から、俺のモノ、そのチップが、証だろう?」 そう言いながら微笑むとアメリアのソウルチップを受け取りアメリアの腕を掴むとそのまま歩き始めた。
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