推理小説案内人 ―偶然のクローズドサークルガイド―

問題篇３・情報提供

　ここからは僕からの情報提供です。

　さて、今回の話はクローズドサークル。

　つまり別荘に来るまでの道は現在通れなくなっています。原因は土砂崩れ。雨は実は夕食時には降り出していて、手袋さんは気づきませんでしたが、午後七時には本降り、八時前にはもう道は塞がれていました。

　時間の流れを整理すると、社長さん、キラキラさん、手袋さんが別荘に着いたのが午後四時ごろ。

　メイドさんは午前中から来ていて掃除や買い出しなどをしていました。

　かつらさんは四時二十分くらいでメガネさんもその直後なので同じくらいです。

　夕食は午後五時三十分から六時十分くらいまで。

　手袋さんが眠ったのが雨が本降りになる直前、つまり七時前です。

　ちなみに土砂崩れについては発生直後にテレビで放送されました。手袋さんは見ていないので知りませんけど。

　テレビ自体は前に述べたとおり、どの客室にも設置されています。