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 皆様、クロ-ズドサークルというものはご存知でしょうか。  推理小説におけるクローズドサークルとは、外界から隔絶された状態で事件が起こる物語のことです。  今回は、それです。  舞台は、山奥の別荘。交通手段も限られたこの山荘に招かれた客は、四人。  それと山荘の持ち主、家政婦の計六人が今回の物語の登場人物です。が。  例によって今回も登場人物の個人名は出しません。  僕の名前のことといい、作者は名前をつけるのが相当嫌みたいですね。  つまり僕のセンスが問われるということです。そのへんは後でわかるでしょうけど。  あ、あと、前もって言っておきますけど、山荘が孤立するのは偶然です。犯人や登場人物、その関係者などは一切関わっていません。  完全に偶然で、もっと言えば自然災害。もうちょっと突っ込んで言うなら物語の都合ですが、それは言わないお約束ですのでスルーしてください。  ……それでは皆様、これより物語に入ります。最後まで気を抜かぬよう、お付き合いください。
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