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手袋さんは運転席から出るとまず後部座席の二人をドアを開けてエスコートします。
次にトランクを開けて荷物を持ちました。一度では運びきれないので分けて運びます。手袋は若干滑るみたいですけど、軍手は持ってないんでしょうか。僕はあのつぶつぶが結構好きです。ただ軍手そのもののざらざら感はあんまり好きではないです。そして今回軍手さんの出番はありません。
手袋さんは二人を先導して荷物を持ったまま別荘の玄関に向かいます。
と、たどり着く前に玄関のドアが開きました。
中から出てきたのは若い女性。
こちらも二十代。整った顔に穏やかそうな笑みを浮かばせて三人を迎えました。
身長は低め、長い髪を頭の後ろで束ねています。服装は、簡単に言うとメイドさんです。呼び方もこれでいいですよね。
彼女はまず社長さんとキラキラさんを別荘に迎え入れると、手袋さんの荷物を運ぶのを手伝い始めました。
手袋さんは一応は断りましたが、メイドさんはにこにこと譲らず、結局二人で荷物を別荘に運び入れました。笑顔のパワーが強い人っていますよね。
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