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手袋さんはとりあえずその会話を聞き流しながら社長さんの後ろに控えます。
社長さんがそれに気づいて声をかけました。
「あいつらはまだ着かないのか?」
手袋さんは真面目そうな顔をして答えます。
「はい。予定の時間まではまだありますが」
社長さんはそれを自分で尋ねたわりに興味無さそうに聞いて、再びキラキラさんに挑んでいきました。
そうして退屈な時間が過ぎ、しばらくしてから。……あ、退屈なのは僕にとってですよ。僕のターンがなかなか回ってこないので。
居間から見える庭に一台のシルバーの車が入ってきました。
社長さんが気づいて手袋さんに言います。
「迎えに行ってやれ」
「わかりました」
簡単に答えて手袋さんは玄関に向かいました。
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