ガイドライン

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 読者の皆様、今回もよろしくお願い致します。私は案内人のガイドと申します。  たまに真面目に話すと周りから気持ち悪いとか言われない人格を目指してます。そのためにはたまにしか真面目に話さないということをやめればいいのだと思います。  この考えが正しいならばつまりそれは不可能ということになりますので、論理的に導き出された結論に従ってこの目標は諦めることにしました。今。  ……ということでさっそく余計な話をしましたけども、気を取り直してご案内していきましょう。  このお話、というかシリーズの約束事として、僕は神様です。それはもう、お客様より神様です。  というのも、僕の発言には一切の虚偽がないからです。少なくとも推理に関するところには。つまり三人称の神視点。犯人だって最初からわかってます。  いろいろわかったうえで情報やらヒントやらを出してくるキャラクターにイラッとした経験はあるでしょうか。あったとしても僕にはしないでください。優しい心で接してあげてください。  実際の進行は僕の一人称なんですが、それでもやっぱり神様です。僕は事件のことは何でも知っていますし、嘘もつきません。小粋なジョークは飛ばしますが。  とにかく、繰り返しますが地の文には事件に関する部分について一切の虚偽はありませんのでご安心ください。  また、事件においては現実と異なる概念もありません。それ以外の部分には結構ありますけど。
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