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つまり、こう考えればいいのです。
犯人は、密室を作り出すために死体をシーツで隠した。
誰から隠す必要があったか。それは共犯者以外にいません。
しかし、前述した通り、共犯者は店員でも他の客でもありません。さらに、その共犯者は誰にも見つからず、鍵のかかったトイレに出入りできなければなりません。
もうお分かりですね。
子供です。
トイレのドアと天井の隙間は小学生が入れる程度。犯人は子供に中から鍵をかけさせ、そして脱出させました。運んでいる間はおとなしくしているように睡眠薬を使うこともできます。そして子供がパニックにならないよう、死体は絶対に隠しておかなければなりません。もちろんシーツをめくらないようにきつく言いつける必要がありますが。
それならば、犯人はもう明らかです。
子供一人が入れる大きさのあるバッグを持っていたのは、さわやかおにーさんしかいません。
彼はバッグに子供を入れ、被害者を睡眠薬を染み込ませたハンカチで眠らせて絞殺し、個室の便座に座らせてシーツをかけた後、子供を個室に入れて鍵をかけさせました。そして子供はドアと天井の隙間から脱出、また子供をバッグに入れてトイレを出ました。
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