episode.1 出会いは突然に

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「あっ…… 」 「えっ? 」 突然、向かい席の男子が声を上げた。 思わず彼の顔を見てしまった。 色素の薄い髪色とビー玉のような透明感の茶色い瞳、白い陶器のような肌。 初めて男の子を綺麗だと思った。 その目と触れ合うとすぐに、私は目線を床へ下げた。 「くま…… 」 彼の言葉を聞いて、ふと膝の上の通学鞄に目を向ける。 キーホルダーのチェーンがプツンと取れて、ダフィ・ベアのぬいぐるみが床に落ちた。 慌てて手を伸ばすけど、私より先に彼の手が伸びていてキーホルダーを拾い上げた。 「はい、これ可愛いね 」 優しく微笑む彼は天使のようだった。 そう思うほどに、私にはその笑顔が眩しく見えた。 「ありがとう……ございます 」 頬を染めながら受け取ると、私は恥ずかしくなって再び視線を床に落とした。
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