episode.1 出会いは突然に

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「名前教えてよ。 僕は、2組の星名湊 」 「私は、7組の……鹿島結奈です 」 「鹿島さんから、もう一回くれない? 」 大きくなる胸の音が聞こえていないか心配になった。 星名くんの為に作った物じゃないけど、いいのかな。 震える両手でクッキーを差し出すと、彼は天使のような優しい笑顔で受け取ってくれた。 「ありがとう 」 「お礼を言うのは、私の方です。 本当に……ありがとうございました 」 消えそうは声を振り絞り、その言葉を伝えるだけで精一杯だった。
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