episode.3 不敵な嫉妬

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episode.3 不敵な嫉妬

彼らとの勉強会は、時間も遅くなっていたため、あれからしばらくして私たちはカフェを出てそれぞれ帰宅した。 家の方向が途中まで一緒だったため、星名くんと下津くんは私を桜小町駅で見送って、再び電車に乗車して行った。 既に迎えに来て待っていた姉の車に乗り込み、私はその長かった1日を終えた。 それから中間考査をなんとか乗り切り、早いもので月日は6月に入った。 今月は実力考査があるため油断は出来ない。 そして、学生生活の2大イベントの1つでもある高校最後の体育祭がある。 昼休み、いつものように比茉里ちゃんと裏庭のベンチで弁当を広げながら雑談をしていた。 「今月は忙しいイベント多いけど、なんか最近楽しそうだよねー。 結奈ちゃんがちょっと羨ましいよ 」 そう口を尖らせながら、比茉里ちゃんは冗談ぽく笑った。 一応、友達だって言ってくれたけれど、あれから特に会うことも話すこともなくて、なんと言っていいのか……私は知り合う前と変わらない日々を送っていた。 「そのうち紹介してよね 」 一瞬ドキッとして、トマトを飲み込むタイミングを外した。 比茉里ちゃんは、私に星名くんのことを進めていたけど実際どう思ってるんだろう。 「下津くんって、星名くんとよく一緒にいる特進に似合わない遊んでそうなイケメンだよね。 ちょっと興味あるなー 」 紹介って下津くんのことだったのね。 その名前を聞いて、何故か胸を撫で下ろした自分がいた。 あれ? 私、今安心していた。
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