八.

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 そして、紺之宮家へ。紫王さんがわざわざ迎えに来てくれて、彼の運転する車で紺之宮家に行く。  彼いわく、アリバイ作りだそうだ。  ちゃんと私を迎えに行って、紺之宮家へ送って、眞王さんとの結婚に向けてあれこれ相談するっていう筋書き。  車の中は密室。なんて呼び合おうが、はなそうが――ふれようが。見られていなければわかりっこない。 「柚菜」 「んー?」
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