八.

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 これは眞王さんとのキス。紫王さんとじゃない。  ――ううん。紫王さんだ。紫王さんの、眞王さんのお父さんである紫王さんとの、私の、はじめてのキス。  自然と目を閉じていた私の唇に、紫王さんの少し乾いた唇が触れて、すぐ離れた。
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