九.

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「……父は、柚菜さんと同じで、やりたいことはやる人ですから。そうしたいと言っているなら、任せていいと思いますよ」 『そうですか? ……ならば、いいのですが……』  三木さんは私にそういってもらえたようでほっと安心したような声音に変わる。  反対に、私はあることを考えていた。  父と柚菜さんの関係だ。何やら親しげに見える。人の観察が得意な私は、自分の直感をそれなりに信じる方だ。
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