九.

12/21
前へ
/156ページ
次へ
「料理しているのは眞王でも、レシピを考えているのも、教えているのも料理人だから仕方ないよ」  そうはいっても、これから一条家を背負うならば、それではいけないと思えた。  逆に考えれば、差を出していない眞王さんはすごいということになる。 「……そうなんだ」 「うん」  紫王さんが軽くうなずいた。  そうか。いつも、眞王さんが……。だからどんな料理がいいのかを具体的に聞いてきたんだ。
/156ページ

最初のコメントを投稿しよう!

95人が本棚に入れています
本棚に追加