十.

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 その言葉で、眞王さんが私と紫王さんのことで勘付いていたことを察する。  やばい。非常にやばい。  義父、になる人と、いくら傷心していたところを慰めてもらったからってそこから色々とやっていたなんていう事実は――、一条家の若頭として、まずい。 「どうせ、父のほうから引きずり込んだんでしょう」 「人聞き悪いぞ」 「人のもの奪うのが趣味なのは結構、でも柚菜のことは諦めてください」  話が見えないんですけど?
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