十.

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「だから、心配して途中まで迎えに行こうとしたら、車の中で柚菜さんに顔を近づけるあなたを見て全部分かった。柚菜さんをもてあそぶのはやめろ」  眞王さんの、私の肩を掴む手の力が強くなる。  こんなに、紫王さんに対して刺々しい眞王さんは初めて見る。 「……俺は、眞王が大好きな柚菜さんと結婚できるようにしただけだよ? 実際、俺が動かないと柚菜さんの破談宣告は撤回されなかった」
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