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「結構です、胸糞悪いから。柚菜、行こう」
「……あ、でも……」
「柚菜さんのリクエスト通り、中華料理作ったんです。……じゃなくて、用意してもらいました。散歩がてら、行きましょう」
わざわざ言い直した。
さっき、紫王さんから聞いたから知っているのに。
「あ、鞄はどこですか? 車ですかね」
眞王さんは何か言いたげな紫王さんを無視して車の中から私の鞄を取ると、どうぞと渡してくれた。
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