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「ああ、そうそう。柚菜さん」
「はい?」
紫王さんの後ろをついていくようにして、私と三木さんは廊下を歩く。
「君はアクセサリーは好きかな?」
「……?」
唐突な紫王さんからの質問に、私は愛想笑いを浮かべた。なぜアクセサリー?
「近々、大きな取引があって。希少な宝石が手に入るかもしれないんだ」
「……そうですか。お仕事が順調なようで素晴らしいです」
猫かぶり、というかご機嫌取りは得意。お母さんがあんなだから。
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