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四.
「来てくれて良かったです、柚菜さん」
「……はい」
通されたリビングにいると、やってきた眞王さん。
私と眞王さんは向かい合って座っている。横に三木さんも。
眞王さんは紫王さんにそっくりの髪色をしているけれど短くて、体格も少し違う。着物も灰色で地味め。
そして、紫王さんのほうはシルエットは細いけどがっしりしていて、胸板もあつそう。
眞王さんはといえば、シルエットが細いのは同じだけど全体的にそのとおり細そうで。……私よりも細い腕と足は、ずるいなあ。
「柚菜さん? どうしましたか」
「え? あ、いえ……そう、それで、来月の話でしたね」
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