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「柚菜さん、待ってください……!」
そう言われて、ピタリと動きを止める。
かがむと履いていたスリッパを右手に持った。
「柚菜様!」
さすがにそれは、という三木さんの声なんて聞こえてるけど聞こえないふりしてやる。
「待って待ってって、それしか言えないのかロボットが!!」
おお、出た悪口と捨て台詞。
その勢いのままスリッパを眞王さんの顔――はかわいそうだから腕めがけてぶん投げる。
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