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「もちろん、それは聞いている。三木さんからも、眞王からも」
「……全員から?」
三人から聞いているということになる。三人とも、私が逃げる様に出ていってから、現れた紫王さんに説明をしたということか。
なのに、眞王さんは来なくて紫王さんが来る。
やっぱりその程度だったんだ。これまでがんばってたの、馬鹿みたいに思えてきた。
「……柚菜さん」
「……?」
ふいに、紫王さんが私の目元に指を伸ばしてきた。
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