七.

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「兄貴! この刺身バリうまいっす!」 「良かった。それ、漬けだからしょうゆいらないよ」 「そうなんすか!」  柚菜さんの代わりに、紅季が彼女が手をつけていない料理を食べてくれている。  ……三十五歳にもなって、こんなに女々しいと知られたら、軽蔑されるだろうか。 「……あの、眞王様」 「はい」 「柚菜様は、今日、元々少しだけご機嫌ななめだったんです。だから……」
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