二.

4/6

93人が本棚に入れています
本棚に追加
/156ページ
「今日は特に紺之宮(こんのみや)さんのところへ行くのですから」 「……はい」  紺之宮(こんのみや)眞王(まおう)。  一回り年上の三十五歳で、紺之宮家の一人息子。優しくて、穏やかな若頭。が、私の許嫁。  一条組とは違うおっとりした空気が流れる紺之宮家は嫌いじゃない。  許嫁、と決めたのだって、お母さんが紺之宮紫王さんのお父さん、紺之宮紫王(しおう)さんと提携するためのいわゆるセイリャクケッコンってものを企んだから。
/156ページ

最初のコメントを投稿しよう!

93人が本棚に入れています
本棚に追加