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八.
それからの私は、紫王さんに誘われるまま、離の部屋へ行く回数が増えていった。
月に一回、眞王さんとの食事をするときにしか行かなかった紺之宮家へ、月が変わってまだ一週間ながら、五回行っている。
三木さんに送り迎えをさせるわけにはいかないから、紫王さんがそれとなく理由を作ってくれた。
「柚菜さん」
「お母さん……」
廊下を歩いていると呼び止められて、内心は動揺しながらも、平静を装う。
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