ゆうしゃのものがたり

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ぼくの名前は赤羽ゆうた。 何を隠そう、ぼくは勇者である。 誰かがぼくのことを勇者と呼んだわけではない。 しかし実際にぼくはいつも色々な所を探検しているし、時には敵と戦ったり、宝物を手にすることもある。 これはもう勇者という他何があるだろうか。 今ぼくには1つ、重大な任務がある。 それは、ぼくのこの足下に転がっているこの石、これを無事に拠点まで持ち帰ることだ。 え?それはただの石っころだろって? ふふん。 分かってないなあ。 この石には世界を救うかもしれない力が秘められているのだ。 え?じゃあそれは一体どんな力だって? うーん、えーと...。 それはまた今度教えよう。 ともかくぼくはこの石を持ち帰らないといけないんだ。 よーし、いくよ...! ...もう!ちょっと!今度はなんなのさ! なんで石を拾って持たずに足で蹴って運んでいるかって? そんなの考えたら分かるだろう? さっきも言ったけど、この石にはすごい力が込められているんだ。 だから、手で持ったりなんかしたら手が大変な事になっちゃうんだ。 だからこうやって足で蹴って運んでるのさ。 足は大丈夫なのかって? そりゃあそうさ。 なんせ靴を履いているからね。 しかもこの靴はただの靴じゃないんだぞ。 誰よりも速く走れると言われている魔法の靴さ!
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