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「死ね」「近寄るな」「ブス」などと色んなことを言われてきた。
学校ほどではなかったけどそれもかなりストレスになっていて。
今はもう聞かなくていい、とても楽だ。
『お前いつまで病人ぶってんの』
勢いよく目の前にホワイトボードを突きつけられる。
ピンク色に染っていた頬は怒りのせいなのか、真っ赤になっている。
『病人ぶってるわけじゃない』
雑に書かれた文字の下に黒いペンで書く。
私は、お前ではないのにね。
いつからか彼女は、妹は_優菜は。
私を名前で呼ばなくなって。
「あんた」から「お前」に変わって。
私の名前を忘れたのでは?と疑う時もあった。
でもそれ過去の話。
私だって、優菜の名前を忘れたい。
いつまで経っても優菜の言葉は私の心に刺さっている。
『お母さんに迷惑かけないで』
『かけてるつもりなんてない』
『毎日来させてるじゃん』
『そっちが勝手に来てるだけ』
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