プロローグ

3/6
262人が本棚に入れています
本棚に追加
/96ページ
俺、宇田川蓮は今から約2年半前、恋人を病気で亡くした。 それを知ったのは、彼がこの世からいなくなって1年後だったけど。 今日は高校最後の日。卒業式だ。 「おはよう、宇田川」 「おはよう」 「なんだか朝から暗いな・・・」 「・・・そうか?」 「難関大学合格した、運動もできて頭もいいイケメンを狙ってギラギラしている女子たちは、ため息に色気があるとか言うと思うけど」 「俺は最愛の人がいるから関係ない」 「俺にも会わせてよ!卒業式には来るのか?」 「・・・・・来れないよ。もう、いないから・・・」 「・・・ん?どういうことだ?」
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!